鬱で凡愚なド外道のリハビリraki6104’s blog

日々の雑談を、余裕のある時に、できるだけ(´・ω・`)

まず、地図を見て考える6

 しかし、戦略的な見地に立って現在の日米同盟に喫緊に必要なものとして、「集団的自衛権の解釈見直し」が非常に重要な課題であることは麻生太郎氏の持論でもあるわけなのですが、残念ながら、現在のいわゆる国会のねじれ現象によってその関係法案の通る見通しはまずあり得ません。参議院で優勢な民主党は、はっきりいってしまえば左派リベラルな旧社会党と、そして自民党のかつての有力派閥であった旧経世会から離脱し、後に自民党をも離党した羽田派…いわば旧田中派の流れを色濃く受け継いでいる一派が合わさった「寄り合い所帯」であり、また、参院民主党衆院よりリベラル色が濃いこと、さらに故田中角栄氏の弟子ともいえる小沢一郎氏が現在代表であることからも、特定アジア…中国・北朝鮮・韓国の三ヶ国が嫌がることはけしてやらないでしょう。かつてのような、特定アジアの三ヶ国に対する無償援助…ODAの土木利権(旧田中派の得意技)によって、今また、今後の日本政界に影響力を増したい小沢民主党が、賛成どころか、議論することすらも拒否するのがオチではないでしょうか。

 さらには現在の我が国、この日本国においては、いわゆる「ねじれ国会」における政局をにらんで、ことあるごとに「政権交代」を叫んでは政府与党に解散総選挙を迫る小沢一郎氏率いる民主党は、福田内閣の約一年間を反対することのみに費やしてきた前科があるわけなのですが、それでもなお、リベラルな風潮を好むマスコミやテレビによる絶大なる偏向報道の助けもあるためか、また、非常に長い期間内向きであったその国民性のためか、未だ、小沢民主党に内在している真の危険性に気付いていない日本国民もまだまだ多く、非常に先行きの見えない状況が、次期参院選までの約二年間は今後も続くと思われます。しかし、だからこそ、陽気な現実主義者である麻生太郎氏が、現在、日本国首相である総理大臣の任についていることは、我が日本国にとって、非常にタイムリーともいえるのかも知れません。これはあくまで私見にしか過ぎませんが、麻生太郎氏には、かつての喧嘩宰相たる小泉純一郎氏とは違う別の才覚、いわば情報の発信力ともいえる聴衆への優れた訴求力がある、と私は思うのです。

 さてそこで、何より私が一番危惧している最悪なことは何かといえば、同盟国であるアメリカが現在恐慌に晒されているために、また、外交的には非常に内向きとなりがちな、現在優勢が伝えられている民主党候補オバマ氏が大統領となったそのあかつきには、前回の民主党政権クリントン政権のときがそうであったように、日本国内においても再び、「アジア主義」などという不毛な土下座外交に舵が切り直されかねないことです。今までの歴史が我々に語りかけるように「アジア主義」…厳密には「特定アジア主義」に、或いは「大陸主義」や「ランドパワー主義」、果ては、腐敗し切った共産・社会主義と融和しようとするような狂った「イデオロギー主義」のその先に、我が民主主義国家たる日本国の未来はどこにも存在していません。我々は、あくまでもアジアの東端の大陸とはまったく異質な島国ですし、そしてシーパワーの民主主義国家であり、すべては法が支配し、その法が延々と積み重ねられてきた法治国家であるわけですから、ランドパワーで、人治が許されるような腐敗し切った共産・社会主義の名を騙っているだけの、事実上の古い帝国主義国家群に、己の利益のためだけに喜んでひざまずくような連中などに、目先の甘い言葉に釣られて、一度でも政権を渡すようことは断じてあってはならないのです。

 かつて我が国は、明治維新の直後に日清・日露の二つの戦争を戦い抜き、そして勝利を収めていますが、この二つの戦いはある戦略に基いて戦われました。当時、南下政策を取っていたロシアの膨張圧力を押し止めるために、バッファ…緩衝地帯である朝鮮半島を手にするため先の二つの戦争を我が国は戦った、といってもけして過言ではありません。当時は、我が国にとって非常に切実なものがありました。当時の中国…清国は当時列強である大英帝国に敗れ、開国したばかりの新興国である我が日本国は、次は我が身と恐れたからこそあの明治維新を成し遂げたのですが、敗れたとはいえ未だ国力に勝る清国と、遥かに国力にも勝り、南下政策を取るロシアに囲まれており、特にロシアの南下は何としても阻止せねばならない状況でした。そのときにも、アングロサクソンではなくスラブ民族のロシアに融和する意見がありましたが、結局、日清戦争に勝利した後の三国干渉を経て、アングロサクソンと手を結んで南下するロシアと対することを選び、その結果、まさに奇跡的ともいえる勝利を辛くも手にしたわけです。

 その後、調子に乗った当時の軍部と外務省が、ロシアから奪った、元々は中国…当時は清国の土地である満州に欲を掻いて固執したために、その結果として、すでに日本を潜在的に敵視していた、当時シーパワー地政学の盛んであった同じくシーパワーのアメリカを敵に回し、また、そのアメリカの圧力によって日英同盟は解消され、せっかく、日本の戦略的弱点であった、世界規模の情報収集能力を補強していたアングロサクソンの情報網を失い、いよいよ日本は、情報の収集不足で右も左もわからないままに孤立化の不安の中で急速に軍国化し、さらに大陸へ進出することで一層その孤立を深めていったわけです。当時を振り返っても、日清戦争後に列強に食い荒らされた清国は別にしたとしても、当時日本の一国で、極東に強い影響力…軍事力を持っていた列強、特にロシアやアメリカには、例えその内の一国を相手としたとしても最終的に勝てようはずもありませんでした。結局、ろくに世界の情勢も読めずに大陸に闇雲に進出した上、最後は真珠湾まで攻撃して、ものの見事に世界全部を敵に回してしまったのですからもう話にもなりませんorz。

 ま、ここまでいうと、さすがに少々大げさなのかも知れませんが、再び訪れたこのような国家的な危機において、再び、今度は麻生太郎氏という一個人の才覚に頼らざるを得ない現状はいささか情けない…目先のことに右往左往する韓国国民、朝鮮族を笑えませんorz…状況ではあるのですが、現実に、恐らくこの未曾有の国家的危機を打開するチャンスがあるとするならば、麻生太郎氏の、アングロサクソンのような根は陽気で現実主義者であり、そして、その内に秘めている「厳しさ」に裏打ちされたリーダーシップと、そしてあの聴衆に対する、具体的な数字に裏打ちされた「情報の発信力」と論理的で筋の通ったあの「訴求力」しかない、と私には思えて仕方がありません。うーん…我に返って冷静に考えてみると、たとえ民主党が政権を取ったとしても、すぐに化けの皮が剥がれてボロボロにボロを出すでしょうから………いやいやいや、やはり現在の世界情勢を鑑みれば、すでに我が国は福田政権で外向き的にはこの一年を無駄にした、といっても過言ではありません。これ以上の時間のロスはまさに致命的な傷となり、今後先々に響いて来かねません。「すでに後はない」と考えた方が良いでしょうorz。

 今日のところはこの辺りで…ではm(__)m。