鬱で凡愚なド外道のリハビリraki6104’s blog

日々の雑談を、余裕のある時に、できるだけ(´・ω・`)

NHKが、ちょっとおかしい

 昨日は、ここ最近になって見続けている、NHKの「ニュース7」を見るというよりは食事をしながら聞くとはなしに聞いていたのですが、そのニュースが終わって食事も終わり、食器を片付けようとして、点けっ放しのテレビからの「…海上自衛隊…」という言葉にその手が止まりました。

 驚くべきことに、あのNHKが、あの「クローズアップ現代」が、私のような保守派…右翼からは「クローズアップ・ヒュンダイ」と揶揄されるような、そんな左翼リベラルに傾斜著しいあの番組が、何と「海上自衛隊」についての番組を放映していたのです。

 そりゃあ、右翼な私ですから反射的に、

「チッ、また左翼リベラルの脳内お花畑番組か!」

と思わず吐き捨ててしまいましたが、掴みのナレーションを聞いている内に食器を片付けるのを止め、次にはキチンと座り直して、その後、番組の終了までの25分間の間、ガッツリ、その充実した番組内容に、その「海上自衛隊」からの深刻な訴えに、そして隊員幹部からの切実な問題点の提議に、もうリアルに心揺り動かされるような本当の「報道」に魅了されました(笑)。

 番組終了の後で、

「………こんなの…ヒュンダイとちゃうやろ? どーした、NHK?!」

と思わずテレビに向かって言ってしまうほどに、日本国内では類稀でとても希少な、まさに本当の「報道」の視線をもって作られた本当の「報道」番組の回でした。

 一応紹介しますと、

『9月30日(火)放送 岐路に立つ 海上自衛隊

 1兆円を超える巨額の予算、そして世界でも最新鋭の兵器を運用する海上自衛隊。しかし、ここ数年、イージス艦「あたご」の衝突事故をはじめ、不祥事が絶えない。

 なぜ陸・海・空の中で海上自衛隊にだけ不祥事が集中するのか。創設以来の事態に大きな危機感を抱いた海上自衛隊は今年4月「抜本的改革委員会」を設置し、半年にわたり幹部たちが本音をぶつけ合って原因を究明している。

  武器を運用し、日本の防衛を担う巨大組織の現場でいま、何が起きているのか。独自の取材を通じて、海上自衛隊の実態と不祥事が連鎖する根本原因を検証する。(NO.2636)

スタジオ出演 : 吉田 好克 NHK社会部・記者)』

という回で、

現在海上自衛隊が抱えているその任務の多様化と複雑化、

それらによって必要となる高価な装備品の数々、

そのため、そしてさらに政治的な理由とで恒常的に圧迫され続ける予算、

その予算の不足から来る教育体制の陳腐化による教育面での深刻な不備、

その結果、実務に不慣れな人員とその上に年々効率化を強いられ削減される人員数に、

それらによって引き起こされる、隊員個人に重く圧し掛かる任務の複雑化と進む劣悪な環境化による重層化された深刻なストレス、

と、まさしく、すでに隊員個人や組織による工夫と努力では、もはやどうにもならないほどにまで追い込まれている、現在の「海上自衛隊」全体が、文字通り悲鳴をあげざるを得ないその惨状をありありと見せ付けるような見事な「報道」がなされた回でした。

 今回のこの報道を見て、「金がすべてを解決する」と安易に言うつもりはありませんが、しかし、「やはり金が多くの問題を解決する」のは確かだな、と思った次第です。さて、喫緊に議論が必要とされているのは確かですが、ちょっと環境的に難しい情勢にある気もします。しかし、海洋国家たる我が日本国の、その防衛が今や危機を迎えているこの現状を放置することは、後に取り返しの付かない禍根を残すことともなりましょう。

 うーん、………でもとりあえず、衆院選が終わるまでは無理かも知れません。そんな気がしますorz。ではm(__)m。