鬱に優しくない気候が続き、リアルがこんなに歴史的な出来事満載であるのに毎日の記事漁りでさえ、3日遅れで何とか追従するのが精一杯の有り様ですorz。当然、微妙に予想や予測の立て難い事案は、情報リテラシー能力が著しく落ちている現在は、その妄想度が格段に高くなりますので避けてきました。ま、様々な事案のその混迷度が今後さらに増し、いっそうの見通しの不鮮明さが増すことぐらいが確定的にわかる程度です(´･ω･｀)。
半島情勢の混迷は、現状維持を望む勢力がその大半を占め、少しでも、自らを有利な方向に状況を変えたかった金正日によって引き起こされた悲劇が、今後のさらなる悲劇の幕開けとなるその可能性が高いのですが、その一方で、大勢のコンセンサス…合意は｢現状維持｣にありますから、結果として、いわゆる｢会議は踊る｣状況が国連で作り上げられる事となるでしょう。つまり、現状の国際的な北韓に対する｢兵糧攻め｣がこのままでは長々と続く事となります。
勿論、金正日にすれば、そんな現状の許容は認められないので、普通ならば、お得意の瀬戸際外交に持ち込んで有利な条件を引き出すための交渉を始めるため、｢6者会合｣という交渉テーブルを再開するために、続く危険な挑発行為を連発するはずです。恐らく、金正日もそのつもりであったのでしょうが、哨戒艦攻撃は意図したものであったとしても、その轟沈により、46名の韓国軍兵士が死亡するほどの事態までは、そのシナリオに想定されていなかったことのように私は思います。先のデノミの失敗といい、事の巡りが悪い方向へと転がる流れに、現在、金正日はハマり込んだ気がしています。
それはともかくとして、私的には、今現在の状況…我が日本国以外の国々のそれぞれに描いているシナリオの範疇で物事が推移する限りにおいて、大規模な有事に突入する可能性は極めて低い、と考えています。先にも述べましたが、各国トップの意向は間違いなく｢現状維持｣にあり、これは状況を変えたい意志を持つ金正日も同じです。現在の状況、環境を変えたいだけで、金王朝体制をその根底から揺るがしにしかねない｢戦争｣を望んでいるわけではありません。まあ、瀬戸際外交によって変えたいわけですから、これからも、その危機感を煽るべく、あの手この手を使ってくるのは間違いありませんが、それでもそれが、先の哨戒艦轟沈のような大事が起こる可能性は低いと思います。
ただ、どうしても、何らかの突発的なアクシデントによる事態の流動化は無視できません。特に、異例の慌しい金正日の中国訪問を見てもわかるように、哨戒艦轟沈、46名死亡が予想に反していた事は明らかです。また、その体制維持のために必要な事であったとはいえ、そのタイミング的にも、アメリカのその要望を散々口先だけでかわし続け、今まで何ら履行してこなかった中国的に最悪のタイミングでした。オバマ大統領やクリントン国務長官…そのトップを幾ら懐柔していようと、アメリカは多数の意見に大きく左右される国であり、また現在、限定的戦争はアメリカにとってのその国益に大きく資するところがあるわけで、その上そこに、北韓の｢戦争の方がよっぽどマシ｣な多くの国民の窮状が重要なファクターとして加わります。
それだけに、抑止のために韓国とアメリカは共に強気な発言をせざるを得ず、中国は各国に冷静な行動を求め、ロシアは沈黙して、国益のために外交上の優位を確保し、その中で、日本の現政権トップ…首脳部だけが楽天的に構え、この事態まで利用し、自らの保身にのみ汲々としている現状は、その国民としてはあきれ返る他ありません。多分、韓国の次ぐらいにわが日本国が狙われる可能性が高い事を、彼は実感として認識していないのでしょう。せっかくインテリジェンスが機能しても、彼はそれを自らの保身に使うことに夢中で、その事が各方面及ぼす影響の大きさをわかっていない事は明らかです。挑発とも取られかねない迂闊なその発言が、何よりも雄弁にその事実を物語っています。あまりのその酷さに、青山繁治氏によれば、情報を彼にはあげないようにしているらしいですからねorz。いや、さもありなん(´･ω･｀)。
いずれにせよ、今日明日にどうこう、というのはないでしょう。中国のアメリカに対する動向によっては、大きな動きは起こらないと思いますが、もし、中国がアメリカに対して、相変わらず口先だけに終始するなら、今後はちょっとわかりません。もっとも、現在の北韓国民は、情報的に日露戦争当時のわが日本国民並の状態に置かれ、なおかつ、彼らは限りなく飢えています。軍においても、末端に行くほどにそれは同じであるでしょう。金正日は、今こそ一番、その統率、統制力をその人生においてもっとも求められているでしょう。動くに動けないのが、今の彼の本音のような気がしています。実際に口先だけに終始していますしね。
行くも地獄に退くも地獄。唯一確かなのは、行けば破滅確定です。しばらくは、一生懸命考え中でしょう。普通なら、良い実践訓練になるのですが、トップがアレなのが玉にキズorz。ではm(__)m。
