鬱で凡愚なド外道のリハビリraki6104’s blog

日々の雑談を、余裕のある時に、できるだけ(´・ω・`)

それゆえに89

 よくあの維新の時代を持ち出す御仁に、闇雲に何かの敵のごとく「世襲」を批判する方が居たりするのですが、あの維新の時代に廃されたは士農工商の「身分制度」の「世襲制度」であって、よく見かける「非世襲バンジャーイ!(血涙)」は、あの時代を根本的に見誤っていますよね(笑)。

 確かに、名もなき若者たちの学びが、そして、当時の彼らの置かれた状況への不平不満のエネルギーが、あの維新への起爆剤となりはしましたが、その彼らだけで、あの維新は成し遂げられたわけではありません。彼らにもまた、その自覚があったからこそ、彼らが件の「世襲」を廃する、禁止する事はありませんでした。

 当たり前ですが、「世襲」にその善し悪しがあるように、また、同じく「非世襲」にもその善し悪しがあるわけですからね(笑)。ある一定以上の優秀さには相応の豊かさが必要ではありますが、だからといって、豊かであるからその人が必ず優秀なわけでもありません。現実がそれを証明しています。

 それゆえに、その区別なく個人の…国民の能力をさらに高めんとして、あの金欠時代であっても、彼らは惜しむ事無く学び舎の門戸を広く開いたわけです。「富国強兵」が、その先に在ると信じ、我が日本国の繁栄がその先に在ると信じてね(遠い目)。

 確かにその結果、我が日本国は「日清」と「日露」という二つの戦いで勝利するわけです。が、まあ、何とか勝ちはしたものの、そこで「兜の緒を締めない」上に、特に陸軍で多くの優秀な人材をその優秀さゆえに失い、一種の世代継承の断絶が起こった事はその後に大きく影響しました。

 何とか勝ったとはいえ、当時の我が日本国おかれた地政学的リスクの大勢に変化はなく、相変わらず、そしてその脅威に対処するには未だ国力が貧弱であったに関わらず、それらの情報が周知共有されないままに、その後の社会は油断と弛緩ゆえに急激に腐敗しました。

 ま、色々不慣れで駆け出しなそういう時代であったとはいえ、現代においても…いや、現代であるからこそなおさら、情報と危機感…緊張感の共有と持続、自覚がいかに大切であるかのこれは教訓ですね。その意味で、現在のかの国々の我が国への干渉は、相手方の意図はどう在れ、我が国にとっての追い風となるのかも知れない気がします(笑)。

 こうして考えると、我が日本国ほど何もかもを貪欲に取り込み、不利な状況ですらも成長の糧としてしまうような国は、ちょっと他に類を見ない存在ではあります。ま、それもまた、国民の優秀さ…そのレベルが、世界的に見ても高いレベルに未だあるからこそではあるのでしょう。ほんと、我が国ながら、相手とするには非常に性質の悪い国家、民族ですね(笑)。

 さて、いきなり話は飛んで最近の橋下氏(笑)。相も変わらず、氏は何かとやたら物議をかもすのですが、やはり、そのネックはある種の緻密さ…用心深さや慎重さよりも、まずは何より注目される事、衆目の耳目を集める事を優先させすぎて、結果、後々にボディブローのように効いて来る類の失敗が続いています(笑)。

 気ばかりが逸り、焦れば焦るほどに失敗を重ねるその典型ではあるのですが、それでもなお、その急激な支持の喪失につながらないのは、その方向性自体には誤りがなく、ただ、氏の物事の進め方が余りに雑ゆえ成功しない。結局、多くの人々に失敗と評価されてしまうわけです(笑)。

 選挙が近づき、焦る気持ちもわからないではありませんが、一度気持ちを落ち着けて、何が自らに足りていないかを分析し、その上で、足りないなら足りないなりにやれる事、やるべき事を考え、一度整理して俯瞰し眺めて見たほうが良いでしょう(溜め息)。ま、まずは「モチツケ」笑)。

 今、一番氏に必要な事は、よくある失敗のスパイラル上に自らが現在、自らのその意志で立ってしまっている事の自覚です。

 先の「慰安婦」のときもそうでしたが、結果として、左派…共産・社会主義者らや、かの国々の嘘と欺瞞のフォローアップがいつものように功を奏し、致命的な失点にはなり得てはいませんが、何が悪かったか、何が間違っていなかったのかの分析と自戒ぐらいすべきでしょう(溜め息)。

 ま、「独裁者」とか揶揄される事の多いこの御仁ですが、実際、過去に本物の独裁を成した「独裁者」や革命を成功させた「革命家」は、何より、氏より遥かに緻密で、とにかく他者の活用…単に使い捨てに利用しない人の使い方に長けていましたし、それゆえに自らの限界にも非常に…少なくとも氏よりは遥かに自覚的でした。

 第三帝国の「ヒトラー」、ロシア革命の「レーニン」がそうですね。

 彼らは、間違いなく余人に抜きん出た能力がありましたし、それゆえにこそ、それだけで登りつめる、或いは、事を成すには不十分である事を早くに知ってもいました。だからこそ、その雌伏と黎明の時に自らの足らざるを足すため、いかに他者の力を活用するかに大変に心を砕いたわけです。

 しかしそれもまた、すでに現代の我が日本国において、彼らと同じやり方では、その「独裁」や「革命」は現状極めて困難である、と私は言わざるを得ません。

 多々問題はありましたけども、過去の自民党政権の治世…まあ、色々偏り気味でしたが、その「豊かさの追求」が間違いではなかった事は、この民間が、過去の一時期に比較して塗炭の苦しみを味わっている現在においてさえも、かの国々と比較して遥かに豊かで自由である以上は、ある特定の一部の方々を除き認めないわけにはいかないでしょう。

 ある特定の一部を除いてね(笑)。

 何より、現代において、「革命」と「独裁」のその末路を誰もが知識として持っています。かの「第三帝国」は崩壊し、「ソ連邦」も今やすでに過去の存在でしかありません。かの国々のような偏った愛国教育も必要とはしないぐらいに、我々は現実に、相対的に遥かに豊かな自由を謳歌しています。

 確かに、デフレの極まった先の民主党への政権交代は相当に危なかったわけですが、その彼らの根本的な無能さと愚かさゆえに、我々はなかなかに貴重で、そして相当に手痛い教訓と同時に、今回の政権交代により再生へのチャンスを得ました。

 ま、勿論、それが圧倒的多数、大勢とまではいかないのかも知れませんが、それでも、少なくとも過半の人々がいわゆる「左派」…反日・反米・反原発の共産・社会主義者らへの根強い不信感を、少なくとも、その萌芽を現在は抱いています。

 大阪に生きている私にとっては、その「左派」の連中の策源地と化している公務員、その「労組」をこのまま放置する方が、器としては「独裁者」としても「革命家」としても、結局、今にも埋没しかけている小沢一郎氏程度の取るにも足らない存在に過ぎない橋下氏を、性急に排除すべきよりも、遥かに優先される問題足り得ます。

 一番良いのは、彼ら公務員自身が自らの手で解決すべきなのですが、彼らがそれを成し得ない以上、誰かにそれをやってもらうか、我々ができる事をやるしかないわけで、そのコマとして、橋下氏は多くの大阪府民にとってまだまだ実際に役立つわけです。ま、あくまでもジョーカー…鬼札としてですが(笑)。

 これからも、共産党を始めとする左派が、自らを選民として、多くの日本国民の支配と隷属を戦略的に目指し続ける以上(笑)、愚かな話しですけど、その他が彼らの提供する利得を享受せんとする限り、最悪、両者の潰し合いでも構わないし、恐らく、これは氏にとっても不本意でありましょうが、その先にしか氏の未来につながる道はありません。

 それ以外の道もありますが、それらは支持基盤を大きく損なう結果を招き、当然、政治家としての未来を大きく損ねる事となるわけです。これは、逆に言えば潰すのであれば「今の内」でもありますが…はてさて(笑)。

 勿論、同じ公務員とはいえ、現実に日々我が日本国の治安と安全、平和と繁栄のために奔走されている方々は別です。特にワン・ミスが命取りとなり、ミスが無くとも避けようの無い災厄に見舞われるような、そんな過酷な職場で働く人々はね。彼らこそ、もっと優遇されてしかるべきでしょう。

 ま、いずれにせよ、先の「慰安婦」の件でも明らかとなりましたが、橋下氏をなき者にと望むのであれば、まずは、その存在価値を奪うべく、「我が日本国に巣食う左派をどうにかすればよいのに、何でそこでグルグルしてるのん?(´・ω・`)」とは思います(笑)。

 ま、そうせざるを得ない、やむにやまれぬ事情が御ありの事とは存じますが、確かに、「急がば回れ」とも言いますし、そこでいつまでもグルグル回るもまた「良し」か(笑)。

 ま、鬱で凡愚な外道に過ぎぬ私がごとき、ここで何を書き連ねようとも、しょせん、世は成るようにしか成らない訳で、きっとまあ、成るように成るのでしょう(笑)。ではm(__)m。