鬱で凡愚なド外道のリハビリraki6104’s blog

日々の雑談を、余裕のある時に、できるだけ(´・ω・`)

それゆえに159

 相変わらず調子悪いorz

 そんな中、エドワード・ルトワック氏へのインタビューと翻訳、その編さんを奥山真司氏が行った『戦争にチャンスを与えよ』を何とか読了しました。

文春新書『戦争にチャンスを与えよ』エドワード・ルトワック 奥山真司訳 | 新書 - 文藝春秋BOOKS

 一読して、前作の『チャイナ4.0』のベストセラーを受けて、その土壌アリと見たのか、「戦略学」という沼に誘うかのような初心者に対するガイダンス(入門的説明)と同時に、それを理解した上でのレビュー(検証)を各々に挑戦的に挑んでいるように感じました。

 何より、個人的にショックを受けたのは、収録されている『戦争にチャンスを与えよ』の論文が、ルトワック氏によって書かれて、すでに18年もの月日が流れているところ。

 未だ、奥山真司氏の『戦略の階層』における、いわば「大戦略」の結果をフォローアップすべき「政策」の転換が、世界の指導者層らによって全く行われていないところに、たいへん強いショックを覚えました。

 そりゃ、世界も混乱するわ(´・ω・`)

 ルトワック氏も本書で触れていますが、国力は結局、その国民の質で決まるのですけど、傾向として愚民政策や緊縮財政により、事実上の国民の分断状態によって富や知見の分断が発生して、社会のピラミッドがどこかで分断されているのでしょう。

 ピラミッドの分断は、それすなわち、富と知見の循環の分断を招いて愚民の増加と、腐敗による搾取の横行、何より、違う景色を互いに見続ける二つの隔絶する層があることによる、国(や組織)としての統治の不安定化を招きます。

 多分、ルトワック氏のこの挑発振りは、きっと、統治者らに対する

「おマイら、もっと真面目にやれ(´・ω・`)」

という、そんな鬱屈した想いからかも知れませんね(遠い目)。

 いずれにせよ、これは一家に一冊級の「名著」です。

 超、おススメ。私的に(´・ω・`)

 ではm(__)m