鬱で凡愚なド外道のリハビリraki6104’s blog

日々の雑談を、余裕のある時に、できるだけ(´・ω・`)

事件に思う

 元厚生事務次官を狙った、と思われる事件が相次ぎ起こり、その二件の関連性が指摘されていますが、私などからすれば、これまでの厚生行政のやり方…国益という国民全体の利益を追求することなく、この国の役人らはあくまでも省益、つまりは役人にとっての利益のみを追求して来ましたから、いわゆる民度が下がる状況…つまりは治安が悪くなれば必然的にこういうことも起こり得るのです。

 失われた十年以降、政治家、役人、企業の三者が、多くの人々からの搾取によって一応の経済成長を維持して来ましたが、これは以前、だいぶ前にこのブログでも書いたことなのですけど、限られた量の富を搾取…吸い上げることで経済を維持して来たに過ぎず、吸い上げられた富が、再び我々庶民に還流されなければいずれ限界は来るし、また、その限界はそう先のことでもない、ことを書いたのですが、結局、彼らは金融危機…現在までそのままに放置してしまいました。

 勿論、これは原因のその一部ではありますが、恐らく、その原因の大きな要因のひとつでしょう。その他にも、一部特定勢力の狗の面々らが行ってきた愚民教育、いわゆるゆとり教育や人権教育などによって、明治から昭和初期までにかけての我が日本国の民度が、戦後から延々と引き下げられて来たことにもその原因は在るでしょう。刹那的で快楽主義、倫理…道徳感が低くい上に自立意識も低いため他者に依存する、責任転嫁ばかりする人々が相当増えました。

 そこに、このネットという、比較的自由な言論空間の登場によって、従来、先に述べた三者…政治家という名の政治業者、権威を権利と勘違いした役人、利益を社会に還元して豊かさ、富を循環させること忘れた経営者ら…が我々庶民の眼から隠しておきたかった真実が、以前より簡単容易に身近に溢れることとなりました。しかも、現在我が日本国は、今までの内向きから脱皮して、世界に向けて推し出る国へと変貌を遂げようとしているわけです。

 時代の過渡期、社会的に疎外される人々の多くが極端な行動に出ることは、幕末から明治、明治から大正、昭和へとの時代の変遷の歴史が如実に証明しています。で、あるからこそ、タロサ…麻生太郎首相は「省益よりも国益」をその就任時に唱えました。逆にいうならば、ワザワザそう唱えねばならないほどに、我が日本国を導くべき肝心の三者が、今や、自らのその本分ではない、自分勝手な目先の利益の追求のみに汲々としているわけです。そんな調子ですから、社会的に方針が転換されるまでにはまだ相当の時間が必要でしょうね(溜め息)。

 先日も書きましたが、富は奪う…溜め込むのではなく、自国の中で育まねばなりません。政治家も役人も企業も、単に富が循環するためのサイクルの集約機関に過ぎず、集められた富は、そのサイクルの維持に必要な経費を除いた分は、やはり、速やかに庶民に再度分配されるべきなのです。しかし、この経費が長年、三者の利己的な利益追求…汚職、富の偏在などによって肥大化し、そして、富める者と貧しき者の格差を生み出して来ました。格差自体は、努力の結果としていつの時代にも存在しています。問題は、その努力が真っ当なものか、否かが問題なのです。

 小泉元首相は、サイクルの構造改革によってこの汚職と富の偏在を解消し、かかる経費の圧縮を目指しました。いわゆる小さな政府というヤツです。現実に、小泉元首相の就任時期と重なるようにして、年々、格差は是正の方向へと緩やかにですか解消しつつあります。今後、タロサが国益…国民全体の利益を優先することを政治家と役人に求め、そして、企業にも内需の拡大政策を行うことによって、彼らの意識の転換を図ることになるのでしょう。ただ、これは、一朝一夕に右から左と出来るものではありません。

 必然的に、今後、しばらくというか、当分の間は、今まで権威を権利と勘違いして、好き放題にやってきた人々はその反動の陰に怯える日々となるでしょう。ま、これは仕方がないことです。彼らは少々調子に乗りすぎました。組織である限り、突出しすぎれば討たれることは必然です。役人らのその好き放題の時代は終焉し、今や「出るクイは打たれる」式に、今度は彼らが打たれる時代になった、ということでしょう。しかもそれは、彼ら自身が招いたことでもあるのです。

 私は、良く友人らに


この外道!(笑)


などといわれることが多いのですが、それは結局、組織の運営などというものは、しょせん


活かさず殺さず


だと良く平気で口にするからです。

 要はバランスです。活かしすぎても、殺しすぎても組織の運営は上手くは行きません。適度に活かし、適度に殺す。そのバランス感覚が肝心で、それによって組織は正常に運営されます。

 ま、現在、それを兼ね備えているのがタロサである、と私には思えます。そして私は、タロサの他にそのバランス感覚を備えていそうな人物を知りません。ですから、タロサが自民党党首として健在の限りは自民党支持ですが、その後はどうなるかはわかりません。………ま、それでも結局、一番マシなのは、先日の国籍法採決でもわかるように、自由民主党しかないのかも知れません。何だか、取り留めない話となってしまいました(笑)。ではm(__)m。