鬱で凡愚なド外道のリハビリraki6104’s blog

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『9・11』に『民主党がセ・メール問題』を思う1

 今日は…これを書いている時点ですでに昨日ですが、久しぶりに文章を書いたのと、このブログの立ち上げの反動がてき面に来て、半日以上寝込んでしまいました。夜になってようやく起き出して、日付の変わった今ようやく、昼間暗がりの中で、目覚めては落ちるように眠るボンヤリとした頭で考えた事を書いています。「千里の道も一歩から」と、自分に言い聞かせながら(笑)。

 これをお読みなる方は、「なぜ9・11にあのメール問題?」とお思いになるかもしれません。ですが、私にとっては、両者の互いに持つ共通点を思うと、人の世の持つ『因果応報』を思わずにはいれず、そして、だからこそ暗澹たる気持ちにならずにはいれないのです。

 『9・11』のあのテロは、CIAのみならず、アメリカ政府の情報による組織的な危機管理体制が、実は脆弱である事を世界に喧伝するだけでなく、何よりもテロリスト達に知らしめる事となりました。その後のアフガンでのタリバン掃討やイラク戦争後もビン・ラディン容疑者の行方は知れず、大量破壊兵器情報も実は誤りであった事など、未だに、アメリカ政府の情報機関は、あのテロで失った失点を回復していません。

アメリカの情報機関は、実は思っていたほどの強敵ではない」

 彼らは、そう思ったことでしょう。勿論、その印象が今も世界で、そして、主にイラクでテロが続く原因の全てではありませんが、間違いなく、その原因の一端である事は間違いないでしょう。いわゆる『悪の枢軸』国家群が、アメリカの見えない所で蠢く事を、抑止するだけの、ためらわせるだけの能力がアメリカ情報機関にはない事を、アメリカはあのテロと、その後の一連の出来事の中で彼らに暴露してしまったのです。

 5年前のあのテロは、実は、その実行までの間に幾度も防ぐチャンスがあった事は、5年後の今現在では、この日本でも割と広く知られている事実です。何せ、私が知っている位なのですから(笑)。しかしながら、複数の情報機関から、複数のルートで、あのテロを示唆する情報は得られていたのですが、なぜか、肝心の上層部は、その事ごとくを見事なまでな完璧さで華麗にスルー。

 現実に、数千人があのテロによって命を落としたのですから笑い事では済ませられないのですが、実は、主戦派であるネオ・コンと呼ばれるグループのメンバーが、当時のブッシュ政権内での発言力強化のために、テロを示唆する情報を故意に握り潰したのではないか、とも、まことしやかに囁かれています。現実に、その後のイラク戦争までを、ブッシュ政権は、そのネオ・コングループの主導で事態を強硬に推し進めています。

 唯一、戦争の現場を知る制服組のパウエル国務長官が、国連という外交の場で孤軍奮闘していたのが私には印象的でした。彼には、現在のアメリカが、そして、イラクを始めとする中東で無為に血が流されるその現在の姿が見えていたのかもしれません。当初、彼が主張した「大規模な軍の派遣」は却下され、ネオ・コングループの主張する「効率的で小規模な軍隊派遣」が採択され、結果、電撃的にバグダットは陥落したものの、肝心のフセイン大統領を取り逃がし、戦争の混乱状態が長期化したため、その間に他国から国境を越えて義勇兵が多数侵入しゲリラ・テロリスト化する事態となりました。

 肝心のフセイン大統領はその後捕らえたものの、長引いた戦争の混乱期に進入した多数のゲリラやテロリストの攻撃とテロは後を絶たず、今もアメリカは、あのイラクで、なんら有効な手段を見出す事なく、毎日、ただ無為に血を流し続けています。そして私は、もしあの時、あのテロさえ防げていたなら、今とは、ほんの少しだけ違う未来があったかもしれない、と思わずにはいられません。

 察しの良い方は、この辺りで大体の大筋が読めてしまうかのもしれませんが、私には、ここに上記しましたあれこれが、あの『ガセ・メール問題』にダブって見えて仕方がないのです。あの『ガセ・メール問題』によって、いったい誰が得をし誰がババを引いたのか。もし、あのメールさえなければ、今とは、ほんの少しだけ違うだろう日本の未来に思いを馳せ、私は、どうしても暗澹たる気分になるのです。長くなりましたので、ここは『つづく』という事で(笑)。