鬱で凡愚なド外道のリハビリraki6104’s blog

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『9・11』に『民主党がセ・メール問題』を思う2

 ぬううぅ…完全に、生活時間が夜型に移行してしまいました。今日は…もう昨日ですが、思っていたほどの反動は来ませんでした。結構調子がいいのかもしれません。この調子で、全てが上向いてくれると本当にありがたいのですが、そうそう上手く事が運べば人生誰も苦労はしません(笑)。…さて、昨日の続きです。

 振り返れば、その後の激動振りに反して、今年の新年の幕開けは割と穏やかにその幕を開けました。しかし、1月も半ばを過ぎた頃から、まるで国会の始まりに合わせるかのようにして、小泉政権と前テカ…もとい、前原前代表を擁立する民主党は、その対立軸を次第に先鋭化させて行きます。特に『4点セット』として、『BSE問題』や『耐震偽装問題』、『防衛庁官製談合問題』に『皇位継承問題』…多分、間違っていないと思うのですが…それらを槍玉に挙げ、当初、民主党は国会質疑を非常に優位に進められるかに見えました。

 しかし、実際に蓋を開けてみれば、観るにさも勇ましく追求はするものの、そのことごとくが今ひとつ決め手に欠けており、政府与党に致命的な傷を負わせるには遠く至りません。挙句、『歴史認識』や『安全保障』の面ではかえって小泉政権のスキルの高さを世間に印象付け、更には、はた目からも明らかな『勝手に勝利宣言』をする始末。「ダメだ、こりゃ」と言いたくなるほど、議論は停滞し一向に深まりません。

 中途半端に停滞する、どこか退屈な国会が突然動いたのは、2月6日の前テカ…前原前代表のテレビ放映された質疑でした。『防衛庁官製談合問題』の原因とも言うべき『公務員制度改革』に切り込む発言、それが、民主党党首の口から提案という形で行われたのです。『2大政党による改革競争』を公言していた小泉総理が、それを飲まないわけがありません。しかるべく検討する旨の答弁が総理の口からなされた瞬間、テレビから、まるで議場全体が揺れるようなざわめきが私に伝わってきました。

 私は、そのとき感じた驚きと興奮を今でもはっきりと覚えています。この瞬間、私は日本が大きく変わる予感に震えました。『公務員制度改革』に切り込む提案を口にしたのは、多くの労組を票田に持つ、旧社会党系議員を多数抱える民主党の党首であり、それを受け入れたのは『2大政党による改革競争』を公言し『郵政民営化』を強硬な反対を退けて形にしたあの小泉総理なのです。これは『公務員制度』の広大な未開の土地を、両者が先を争って開墾(改革)する、その舞台が正に整った事を意味していました。

 しかし、一抹の不安が、そのときの私になかったわけではありません。民主党の支持母体である労組の票田を、前原前代表は差し出したにも等しいのですから、相当強硬な対立を民主党内に生じさせる事態は、この私にも容易に想像できました。しかし、テレビが伝える総理と前代表の様子…総理は一瞬、まるで何かに祈るような動作をし、前代表は、このときの助手の議員と硬い握手を散会するときに交わしていました…それらの姿に、私は「日本が変わる」と確信のようなものを覚えました。

 その日のニュースには、北朝鮮に対する日本政府の毅然とした対応や『東横イン問題』への国交省の対応、『耐震偽装』に対する全銀協などの対応が流され、翌未明のニュースには政府与党の作業部会が『公務員制度改革案』を提出する旨の速報が出るわ、確か、夕方3時頃には秋篠宮妃の紀子様悠仁殿下御懐妊のニュースが流されるなど、私は、もうすっかり一抹の不安をも忘れて、完璧に有頂天になって、日本が大きく変わる事を完全に信じきって疑っていませんでした。

 こうなると、俄然、国会中継を見る目にも自然力が入るというものです。私は国会スケジュールを熱心に確認して調べ、『公務員制度』を主題として、その議論が2大政党間で白熱し深まってゆく、その歴史的といっても良い瞬間を絶対見逃すまいと、文字通り『ワクテカ』して待っていました。二大政党の両党首が、一端国会質疑の場で口にしたからには、そして、その舞台が出来上がってしまったからには、もうお互い引くに引けません。下手に引こうものなら、それは選挙で残酷な位に明確な結果として出ます。2大政党制とは、そんな怖さを持っているのです。その真剣勝負の瞬間を、私は、今か今かと待ち続けていました。

 しかし、それから1週間の月日が瞬く間に過ぎ、そしてあの日から10日が過ぎようとした2月16日に、全てを木っ端微塵に打ち砕くあのメールを携えて、あの男が、国会質疑の議場にその姿を現しました。すいません、長くなりましたので、また『つづく』ということで(笑)。