鬱で凡愚なド外道のリハビリraki6104’s blog

日々の雑談を、余裕のある時に、できるだけ(´・ω・`)

まず、地図を見て考える7

 しかしこうして、地図を見ながら色々と考えを進めていますと、現在の我が日本国のおかれている危機的シュチエーション…状況は、先に述べました日清、そして日露戦争直後に、我が国が迎えた歴史的分岐点の状況と大変良く似ています。潜在的にいつかは南下する恐れはあるものの、現在のロシアは、グルジア南オセチア紛争によってヨーロッパ方面にその主力を展開しており、極東・太平洋艦隊も、ソ連崩壊の後遺症のために実際の稼働率は低く、ここ数年は最低でもその建て直しに必要となるでしょう。また中国も、その海軍が実質的脅威となるまでには、どんなに最低でもまだ数年は要します。これから、経済的にも世界的な恐慌になることを勘案すれば、実際に再び脅威となるまでには、さらに時間のかかる公算が大きい、といえるでしょう。そしてアングロサクソン、世界番長たる強大な軍事力のアメリカが我が日本国の同盟国であり、また、地政学的に要所である朝鮮半島の下半分と対馬海峡を押さえている限り、この極東における民主主義連合の軍事的な絶対優位は動きません。ただ難をいえば、その世界番長たるアメリカの経済的力と軍事力がここに来てやや斜陽である、というそのところまで、何から何まで日露戦争直後とそっくりです…って、まあ、地政学的な要件がコロコロ変わるものでもありませんね(笑)。

 しかし、だからこそ私は、この日本という国が、再びこの歴史的な分岐点において誤った方向に進みかねないことを危惧しています。日露戦争直後も、当時ロシアは、第一次世界大戦に向かいつつある危険なヨーロッパ方面にその主力を振り向け、その後は、結果的にロシア革命によって国家的動揺が続きます。ロシア極東艦隊にいたっては、すでに日露戦争によって一から建て直しの状況でした。また、当時の清国も、日清戦争後に列強に食い荒らされていた上に、その海軍に至っては日清戦争によって壊滅しています。当時の列強は、第一次世界大戦の影響で時間と共に世界的に疲弊し、モンロー主義をうたい、中立的孤立を維持していたが終戦間際になって参戦したアメリカとそして日本以外は、その後、世界大戦の後遺症に長く苦しめられています。列強であった同盟国の大英帝国…イギリスも、そのときにはすでに斜陽の時を向かえ、その間の明治から大正、そして昭和までを、朝鮮半島というバッファを得た日本は比較的平和なとき…実際は結構ゴタゴタしていますが(笑)…を迎えています。しかし、このときすでに満州へ…大陸へと進出することによって、日本は、アングロサクソンの雄と成り代わったアメリカから潜在的に敵視されていました。その後はすでに述べたとおりです。

 過去においても、現在においても、やはりどうしても内向き的な我が日本国とその国民は、常に昔から世界に情報網を張り巡らして、どこまでも外向きなアングロサクソンと組んでいるときには物事がすべてうまく行き、そうでないときには、先の大戦のときのように世界の情勢すら満足に読めないほどの過度な情報不足に陥って、とんでもない方向へと猛進、そして盲進するのです。その情報の面でいうならば、相変わらず日本は何も変わっていません。「そんなことはない!」と主張する向きもありましょうが、現実問題として、情報の要であるマスコミからしてが世界の情勢分析すらも独自ではやろうともせず、そのための人材を積極的には育てないばかりか、海外、主にアングロサクソン・ブラザーズの左傾メディアと共同通信の引き写しばかりしているのが現状です。そして、日本国内は左傾メディアが圧倒的な現状ですから、勿論その内容は左傾のプロパガンダにもなりやすく、日々左傾の脳内お花畑に綺麗なお花ばかり咲かせる日本人をせっせと量産しています…orz。しかも反日で反政府ですから、「戦略」などまともに語ろうともしませんし、当たり前のように軽く「なかったこと」にされている始末です…orz。もうすっかり国民は、今も昔もみんなそろって戦略的白痴状態です…orz。

 まったく、マスコミというものは、昔からレーニンが泣いて喜ぶほどの脳内お花畑に綺麗なお花ばかり咲かせる莫迦ばかりで、右も左もリアル…現実をまったく認識できない莫迦ばかりですし、「楽だから」といって、海外の左傾記事や自らの信奉する教義や原理の引き写しばかりしていれば、余ほどの賢い人間であってもいずれはただの莫迦になります。過去からの慣習や慣例にならい、決まり切った定形文の引き写しばかりで、自分では少しも考えないわけですから、まさに莫迦にしかなりようがありません。つまり、単純な知識の暗記…蓄積は出来ても、それを現実に応用して使うための知恵が一向に身につかないのです。そんな莫迦がどれだけ寄り集まって、莫迦なその頭をいくつ寄せ合ったところで、しょせんそこには莫迦な考えしか浮かんではきませんし、莫迦ばかりなのですから、莫迦のように過去の先例をなぞることは出来ても、それに満足するばかりでは、結局そこから革新的発想が生まれることもあり得ません。さらに最悪なのは、一部のそうではない人々を、多くの莫迦の群れが自らの保身のために、影に日向に積極的に駆逐している現状です。法的保護の決められた枠の中で、数少ない良貨を、遥かに圧倒する数の悪貨が日々駆逐しているのですから、何も良くなるはずがあり得ませんし悪化する一方です。

 ま、それでも唯一の救いは、我が日本国が過去60年間もの長い間をかけ、良い意味での莫迦正直な多くの優秀な先人たちが、すでにこの国を、この自由で豊かな上にどこまでも平和な日本人にとっての楽園と成し、さらには近年、そこにこのネットが登場し、ここまでに多様に情報化した日本社会を築いて頂いたことなのかも知れません。ここまで徹底的に、物質的にも精神的にもそして情報的にも豊かになりますと、自然、人間というものは、ついにはそれぞれが多様な価値観を持つに至ります。ま、中には生粋の莫迦もいるのでしょうけど、その他の圧倒的多数は、その多様な価値観をもって、それぞれが自ら持っているその余裕・余暇の分だけ、自らの頭で考え出します。レーニンが目指した、彼の愛すべき莫迦たちの群れを真っ赤な共産主義に染め上げるその夢も、ここまで豊かになってしまった人々、それも多様な価値観を持ち、日々多様な情報に触れ、そして実際に考える人々相手では成し遂げようもありません。或いは、あの間違いだらけの太平洋…大東亜戦争の敗戦を経験し、そしてあのサンフランシスコ条約に署名した故吉田茂氏が、その孫である、幼き日の太郎少年に語って聞かせたあの言葉、「日本人のエネルギーはとてつもないものだ。日本はこれから必ず良くなる」というその言葉も、もしかすると、現在のこの日本国、そしてこの現在の国民の姿を予見していたものなのかも知れません。

 しかし、つくづく思うことは、やはりかつての日清・日露戦争での奇跡的ともいえる勝利も、また、今あるこの我が日本国の奇跡的ともいえる徹底したまでのこの自由で多様な豊かさも、結局は、それぞれ当時の頭の偉い極一部の人々によって、多くの情報の下に考え抜かれた優れた「戦略」抜きにはあり得ないものです。振り返れば、日清・日露当時では、明治の維新を成し遂げた、明治の多くの元勲たちが限られた時間の中で日夜白熱した議論をし、そして太平洋…大東亜戦争敗戦時には、故吉田茂元首相を始めとして故白洲次郎氏など、当時の日本の首脳らが限られた時間の中で日夜白熱した議論の中でその方針…つまりはそれぞれの「戦略」を立てていました。では、そういった偉い人々が考え抜いた「戦略」を、現在の我々が、国民の多くが理解する、知るにはいったいどうすれば良いのでしょうか。昔のことならば簡単です。ただ単に、連綿と積み重ねられて来たその歴史を紐解けば、当時の人々が書いた論文、伝記、演説の原稿や草稿などの書籍を読み漁り、そして、それぞれの人々のたどった軌跡を再びたどれば、おのずとその時々の「戦略」が見えてきます。ま、日教組に汚染された現在の学校では、そんな風には微塵にも教えませんけどね…orz。

 今日のところはこの辺で…ではm(__)m。