WHOがパンデミックの危険フェーズを3から4に引き上げたことから、豚インフルエンザ改め新型インフルエンザに認定というか、格上げされた今回のインフルエンザ・ウイルスですが、相変わらず我が日本マスコミは、昔ながらの半端な情報で危機を煽ってその購読数や視聴率を上げる、昔ながらのテン・プレート的なその報道に余念がありません。ほんと、進歩しないというか、知恵がないというか………政府発表を正しく、国民目線で編集し報道しないことからも、その存在意義を根本から問われかねないことが未だわかっていない、これはその証左ともいえるでしょう。
先日、きっちり高齢の母から電話があり、今回の新型インフルエンザが大丈夫かどうかの確認を求められました(笑)。ま、そもそも、なぜ私にその確認を求めるのかが疑問なのですけど、それでも実家が自転車屋であり、しかも東アジア系の人々の多い地域に店も構えていることから、下らない危機を煽らんとする報道ばかりを見せ付けられて不安になるのもわかるのですけどね(溜め息)。確かに、特に不安なのは前科がある上にその母数も圧倒的に多い中国人が増えていますので、疫学的に見て、実際母が彼らとの接触で新型インフルエンザになる可能性は非常に高いのですが、正直、私的には
だから、何?
といった気分でした。
現段階でわかっている事実から鑑みると、何が恐いかといえば、
1・日本国内でパンデミックが発生し
2・その感染拡大の過程でウイルスが突然変異を繰り返し、
3・ついには致命的毒性と感染力を備えてしまうこと
であり、現段階で例え新型インフルエンザに感染しようとも、
1・弱毒性であることからもその致死率は低く、
2・タミフルに耐性がないことからも治療が容易で、
3・メキシコのように衛生観念が希薄で医療体制が充実していない国と違い、我が日本国では医療費も低く容易に適切な医療が受けられる上、
4・よほど油断するようなことがない限りはその症状を致命的に悪化させる要素がなく、
5・また、高齢である母は免疫異状によるサイトカイン・ストーム…体の免疫反応が強くなりすぎて、一種のアレルギー・ショックのような致死状態に陥る可能性も極端に低いわけです。
ま、そんなこんなの説明が面倒でしたので、
アメリカで死者がいないから大丈夫
であることを告げ、万一インフルエンザになったとしても、
油断してこじらせなければ大丈夫
である、と諭して、ただ、
10日間隔離の罰ゲーム
が嫌なら、普通のインフルエンザの予防である
うがい、手洗い、マスク
をし、
一般的な予防法を守れ
と伝えました。
今回の新型インフルエンザに限らず、現代では、国単位での完全な防疫体制の永続的な維持は非常に難しく、疫学上も、ある程度の潜伏期間による感染の拡がりというものはどうしても仕方がありません。
重要なのは、油断して、症状悪化とさらなる感染拡大を引き起こさぬために、早期の発見、治療と隔離によるウイルスの根絶を目指し、それぞれの国単位で封じ込めを徹底して他国へこれ以上感染を拡げないこと、なのです。今の段階で新型インフルエンザにかかること自体が、まるでこの世の終わりであるかのような現在の日本マスコミによる報道は、やはり、本来なされるべきではない不適切な報道、といえるでしょう。不完全な偏った情報発信で、肝心の問題の焦点をぼやかして不安を煽るのではなく、正しい情報を、ただ、ありのままに伝えれば良いのです。
政府は、
その治療が我が国では容易であること
それゆえに
発症しても死に至る可能性が極端に低いこと
さらに何よりも
変にこじらせて感染が拡大すること
こそが何より危険で脅威なのであり、10日間強制隔離の罰ゲームが嫌な人はそれ相応の対応し、
頑張って予防してね☆彡
ということをすでに繰り返し発表しています。
それを、そんな簡単なことを的確に伝えることが出来ないからこそ、彼らは、我々に「マスゴミ」と揶揄されていることをいい加減自覚するべきでしょうね。ま、無理なんでしょうけど(溜め息)。メキシコ並みにその衛生観念が低く、また、医療制度が劣悪でその医療費が馬鹿高い上、それゆえに治療を我慢しがちで、その症状を悪化させるだろう低所得者層の数が圧倒的に多い中国のその危険性を誰も論じない辺りが、我が日本マスコミが幾重にもダメダメなところです。どうせ次は、疫学上も不可避である、日本人の新型インフルエンザ発症者の出現をさぞセンセーショナルに偏った情報で伝えるのでしょう。現在は、いわばその地ならしをしているような段階です。まさに、ゴミ以外の何物でもありませんorz。ではm(__)m。