｢それ民は賢にして愚、愚にして賢｣
ま、民は賢く見えても愚かである、しかして愚かであっても賢くないわけではない、といったような、自らを選民様と自認するような人々にとっては警句とも言える一節であるのですが、いうなれば民…民衆が、物事を理論付けや理屈付けできないからといって、その本質を見極められないわけではない、というような事をこれは表しているわけです。
人々と話していますと、昨今の元海上保安官が、中国漁船の体当たり映像の流出によって処罰され、その後、自ら辞職された事についてコメントを求められる事が多いのですが、多くの人が、その行為が誤りである事を認めながらも、元海上保安官に対してひどく同情的であるのも、かの一節のその正しさを裏付けるものといえます。
相変わらず一部には、田母神氏のときと同様に、法と秩序をないがしろにしたから彼らは悪、といった無能であるか、はたまた狗ゆえかによる｢木を見て森を見ず｣のように、マクロの問題をミクロ…個人の問題に矮小化して人々をミス・リードせんとしていますが、結局、それでは問題の根本は解決していませんから、再び、同条件下で同じ問題が繰り返されるわけです。ま、それこそが、彼らが最も望むべき事であるのでしょうけど(笑)。
現実はと言えば、必ずしも彼らが望むべくにはほど遠く、田母神氏は、彼らがいうトンデモ発言を繰り返しながらも広く受け入れられていますし、また、それは元海上保安官氏にしてもそうです。その理由は簡単で、結局、彼らのその言動が、現実に我々多くの日本国民にとっての利益となっていますからね(笑)。田母神氏は、左派の作り上げた嘘と欺瞞の言論タブーを壊し続け、また、元海上保安官氏は、現政権与党のその異常さを我々知らしめる存在となっています。
逆にいうなれば、両者をおとしめたい誰かさんは、我々多くの日本国民の利益を共に分かち合えない、そもそも理解・容認できないか、それをこそ損ないたいかのいずれかです。私が常日頃書いている、無能か狗か、ですね(笑)。
少し考えればわかることだと思うのですが、田母神氏にしても元海上保安官氏にしても、両者共に、公での裁きを望んでいる、或いは、いたわけですから、本当に法と秩序を重んじるのであれば、根本問題の露呈を恐れて公の裁きの場自体を回避した側をこそ非難すべきですし、また、彼らの正義を抑圧し、誤った方向へとその発露を誤誘導した側…嘘と欺瞞を繰り返す現政権与党や左派こそを非難すべきでしょう。
ま、あんまり理屈っぽくなってもなんですから、端的にいえば、両者の問題の本質は行政側にあるのではなく、そのトップたる政治家ら…政治の誤りにあるわけです。行政組織の歪みを放置し、また、その組織に彼らの歪みを与えたからこそ、彼らはそれが誤りと知りながら行動せざるを得ませんでした。
その彼ら個人に問題を矮小化したところで、その組織に歪みを残し、歪みを与える政治家らのその問題こそを正さぬ限りは、第二第三の彼らが現れ、同じ事が繰り返されるわけです。そもそも彼らは、その育成段階において正義感や責任感、義務感といったものを涵養する教育を受けます。武力を行使するのですから、それを濫用せぬように教え込まれるわけです。当然、歪みを目の当たりにすれば、それを正さずには居れないわけです。
それすら理解の外、目に入らない程度の視野狭窄に陥っている程度の存在が、よくもまあ、彼らを厚顔無恥におとしめんと批判できるものだ、と私は感心してしまいます。きっと、彼らの理想は、かの国の人民を戦車でひき殺したりする軍隊や、抗議デモを武力で鎮圧する武装警察、体制に異議を唱える人民を暴力的に取り締まる秘密警察が理想であるのでしょう。原理主義者の末路ですねぇ(遠い目)。
などと、いつもの与太話を書き連ねていましたら、アンテナの髭の隊長サイトでこんなのを(笑)。
さて、馬鹿なの？ それとも狗？ ねえ、どっち？(´･ω･｀) って話しですね(笑)。ではm(__)m。
