鬱で凡愚なド外道のリハビリraki6104’s blog

日々の雑談を、余裕のある時に、できるだけ(´・ω・`)

それゆえに84

 先日の衆院選の投票日はさほどではありませんでしたが、やっぱり、今年の冬は明らかに寒いですね。変化が例年に比べ急激な上、寒暖が割と激しく波打つぶん、余計に寒く感じます。ま、その分、日本酒好きには熱燗の染み入る………何か前にも書きましたっけ(笑)。

 先日は、囲炉裏のある御宅でスルメイカを直火で炙りあぶりし、カンカンの熱燗を啜りすすりしながら開票速報を眺めていたのですが、投票率の低さから私が懸念したような事態もなく、圧倒的な自公の勝利…というより、民主の壊滅的な敗北に終わったわけで、ま、とにかくひとつの区切りとしては私的におおむね満足いく、とても納得できるものでした。

 勿論、相変わらず万人にとって、等しく、そして様々な課題の残る今回の結果であり、今後、各々のそれぞれが直面した課題にどれだけ真摯に向き合い、それを解消するに何を成すかが、それぞれの今後を決定付ける大きな、その主要な要素となるわけです。負けた民主を含む左派、勝った自公と維新他、そしてそれぞれに投票した我々有権者にも(遠い目)。

 投票率の割に、民主にとっての命綱たる労組の、いわゆる「組織票」がさほどの効力を発揮成し得なかったのは、勿論、いくつかの要素が絡むのでしょうが、その大きな要因として前回、自公への「お灸票」…「派遣切り・偽装請負」や「後期高齢者医療制度」などのいわゆる「選挙の風」となったであろう層の、この三年余りで醸成された深刻な「裏切られた」感が、今回、強い逆風となって返って来たためなのでしょう。

 期待に大きく反した強い失望感の蔓延に加え、党の分裂とその後の乱立、年末と言うこの時期というのもあって、その上、彼らは多くの人々…日本国民のニーズである「経世済民」に大きく反する「反原発」、デフレ不況下における「TPP参加」に「消費増税」という、デフレを深刻化し企業の海外進出を強くうながす、より民を苦しめる方向へとミス・リードするばかりでした。

 まったく今回、敗北した方々…特にマスコミが凄かったですね(笑)。まさにその「嘘に嘘を重ねる愚者の群れ」状態を呆れながら眺めていましたが、ま、さすがに後半、これらは大きくトーン・ダウンさせていましたが、まあ、今回は前回に、そしてこの三年余りに懲りた有権者らには、もはや彼らの使い古された手は余り通じては居ませんでした、という事なのでしょう。

 その事からも徹頭徹尾、経済復興に的を絞って巨額の金融・財政出動を訴え続けた自公の今回の勝利は、もはや必然でもあったわけですね。ただ、前回で否定されている分、やはり、それはあくまでも消去法的な消極的支持に過ぎない事をすでに認識している辺り、ま、腐っても自民…というより、ここは安倍自民といったほうが良いのでしょう。

 あの谷垣執行部を、政権交代後の総裁選で頂かざるを得なかった、その反省が今や全党に行き渡っている、とここは考えても良いのでしょうね。ま、谷垣執行部の負の遺産財務省言いなりの増税ありきで被災地含むデフレ不況にあえぐ多くの国民無視…がある以上、自民党は、今後参院選までを死にもの狂いで多くの国民のために働くしかありません。

 本来、前回から今回の選挙までの永い仕込みの時期にやるべき事をようやく…というか今になってやっと始めるわけですから、皆様のお叱りの言葉は当然の事であり、それらを自民党は甘受せざるを得ませんが、それが世の道理であり、やるべき事をやらなかったツケは、私でも容易に想像が付くぐらいには高く付くのでしょう(溜め息)。

 このネットが、日本社会に定着して随分と久しく、日々、世の因果応報のそのサイクル…巡り合わせは、もはや加速度的にといえるぐらいにまで早くなりつつあります。あの時期に自民党総裁となる選択をし、また、三年の長きを務めた間の自民党のその功績から、その長たる谷垣氏を評価する向きがありますが、私の見解はそれとは違うものです。

 あの小泉政権より後、くだんの谷垣氏は、古賀氏や加藤公一氏などと共にノリノリでその後の政権の足を引っ張り続け、そして総裁就任後も、彼はあの「口だけ正義の弟君」を切りきれずに、逃げ出すその後足で砂までかけられた無様をさらした事に始まり、最後には消費増税の足枷までかけました。いずれにしても、それらは自民党全体の大きな制約となるばかりでした。

 私的には「違うでしょ?(´・ω・`)」と思うわけです。

 褒めるべき称賛されるべきは、あの谷垣氏という大きな制約の中でも最善を尽くすべく努力され、民主党がマスコミをしてもかばい切れないほどの自爆を繰り返したとはいえ、結果を出したのは明らかにその他の方々であり、彼自身は、事ある毎に安易に大衆に迎合したり、左派にありがちな嵐が過ぎるのを待つばかりに沈黙するばかりでしかありませんでした。

 ま、これはそもそも、氏が総裁に就任した直後に書きましたように、危機において、自民党自体が緊張感に欠けていた自業自得でもあります。それだけ、かの党はあの時点で腐っていた、という事でもあるのでしょう。

 ま、それでも何処の左派であろうとも、左派は根本的に我々多くの日本国民にとって害ばかりが大きい、という事がここまで明確になっただけでも、まったく無駄な三年三ヶ月ではなかった、とはいえるのでしょう。

 結局、谷垣氏も予想通りに投票マシーンとしてのその立場に落ち着きそうですし(笑)、恐らく、氏は最悪でも衆院議長と考えていたかも知れませんが、死にもの狂いで土下座行脚でもしなければその目はまずないでしょう。どうせまた逆恨みして、自爆したとしても不思議ではありません。

 そういえば橋下氏、こちらは予想以上に勝ち切れませんでしたね(笑)。予定の半分にすらも届かないのは、さすがに氏も完全に予想外であったでしょう。

 大同団結したその一点を除き、その他には誇れるべきものがなかった事、議論のテクニックに優れるもののそれに溺れすぎる嫌いがあり、味方を増やすよりも比較的多くの敵を作ってしまう事、またこれは、氏の政治手法そのものにもそういった傾向が見られます。

 模倣はできるものの、それを使いこなせないばかりか逆に振り回されている辺り、谷垣氏や菅氏などにも共通する失敗を氏は犯しています。説明が難しいのですが、状況を作り上げて「先手」を取れない者に「先の先」…先のさらにその先を読んだ一手…は打てませんし、また、その上の「後の先」…後手から先手を取る、奪い返す…は取れません。

 目先の一時の勝ちを意識し過ぎるばかりに、最終的な戦略目標をないがしろとするは愚の骨頂そのものです。何事に付けそうなのですが、基本を成せない者に応用もない、のが現実です。しょせん恥は一時のものでしかなく、それを糧に成長さえすれば後でいくらでも雪(そそ)ぐ事はできます。

 ま、今回の左派と同じく、動かし難い現実…課題や問題から目を逸らすばかりに、彼らと同じく、何とかみたいに同じところをグルグル際限なく回り続ける無様をさらしたいのであればどうぞご自由に(笑)。

 せっかく夏までの時間とチャンス…機会を誰もが拾ったのです。ここでそれを活かさずして「どうするのん?(´・ω・`)」と思う冬。イヤンもう、寒いorz。

 勿論、私がごとき鬱で凡愚な外道を妄信するは誤り。あの左派にさえ、我々は学ぶ事ができるのですから、私ごときはさっさと踏み台にして、更なる高みを皆様がその手になさる事を願って止みません。ではm(__)m。