鬱で凡愚なド外道のリハビリraki6104’s blog

日々の雑談を、余裕のある時に、できるだけ(´・ω・`)

まず、地図を見て考える4

 …そういえば、ロシアはともかくとしても中国は、もしかすると、あえて国際的非難を承知の上でオリンピック前やその最中でも様々な人権弾圧・抑圧を敢行し、また、現実に報道管制などをしいて欧米メディアからのもの凄い非難の的となりましたが、それでも中国共産党の体制的には、多少の弁解らしきものはしていますがその一方で反省を見せるような素振りはまったく見せず、その一党独裁体制にも何ら変わりがないどころか微塵にも小揺るぎもしていませんから、最悪、朝鮮半島の併合を強行的に成す可能性だけはまったく皆無ではありません。しかしそれでも、私的にはその後のリスクがやたらと高すぎて、サブプライム問題に端を発する世界恐慌の兆しが見える現在の状況だからこそ、極端にその可能性は低い気がしています。少なくとも、胡錦濤はそう考えるでしょう。

 しかし、グルジアでの南オセチア紛争のときのように、恐らくは現場の暴発というのかやり過ぎというのか…軍の一方的な独断先行で、その結果的に首脳部が、圧政下においている国民に対する面子や対外的な国際外交上のその立場の上からも、その軍を非難、処罰したりできずに対外的にも引くに引けなくなる今回のプーチンのような、そんな状況もあり得なくは…というか、人民解放軍にはそのような前科がありましたね。2004年頃に起こった、漢級潜水艦による日本の領海侵犯事件などは恐らくそうでした。しかし、朝鮮半島上で戦争なり紛争が限定されるなら、日本やアメリカにとっては、特にアメリカにとっては、対馬海峡さえ死守できるのであれば後はどう事態が転んでも別にかまいませんし、経済的に中国が恐慌から脱するには我々、日本やアメリカの経済力が必ず必要となりますから、何が起こってもほど良いところで暫定的休戦協定となるでしょう。

 万一、それでもなお、人民解放軍が三十八度線を越えて暴走するのであるのならば、そのときは縦深陣的に最も深い形でパワー…武力が集中配備されている対馬海峡からの徹底的な航空機による爆撃で、三十八度線以北辺りにまで押し返されることとなるでしょう。押し返すときには、米軍は、北朝鮮の工業地帯である開城辺りぐらいまで、ついうっかり制圧してしまうかも知れませんけどね(笑)。すでに、米軍にはその場合のシナリオがパターンごとに複数設定されていて、人民解放軍なり北朝鮮軍なりが三十八度線を越える場合には、どの時点で敵の攻勢に反撃を開始し、そしてどこまで敵を押し戻すかも…後の暫定的休戦協定を有利に運ぶためにも、そして実際の脅威を退けることで韓国国民に米軍のありがたみを心底植え付けるためにも…綿密にというか、あくまでも自国の利益のみを冷徹に踏まえた上で、どこまでも冷酷なまでに決められていることでしょう。そして、プーチン胡錦濤は、それを充分知っているだけに「攻めよう」とはけして思わないのです。

 何だか、もの凄く遠回りした気もするのですけれど、それはともかくも、私的に考えると、世界番長たるアメリカの戦略と安全保障にはかくのごとく隙があるものではありません…というか、きっと最低でもこれぐらいは隙のないものではあるのでしょう。この程度は本当の最低レベルですから、実際はもっとエグイ…人の命をまさに本当のゴミ以下に扱うような、冷酷非道でもっと残酷なことを考えていてもまったく不思議ではありません。勿論、自国の兵士や戦略上必要不可欠である我が日本国の安全、自衛隊員と日本国民の命は、反日反米に酔い痴れる現在の韓国国民の命よりは大切には考えているのでしょうが、それもしょせんは程度の問題でしかありません。逆にいうなら、国益を守るためならば、アメリカは自衛隊員や日本国民、そして自国兵士やたとえ自国民であろうとも…まあ、多少はためらったりもするのかも知れませんが…最後はやはり犠牲にするでしょう。

 この世界における雑多な思想信条、そして多様な価値観のそれぞれの国々の生き残り競争…サバイバルにおいて、国家の利益…すなわち国益を守るということは、つまり、最終的にはどれほど冷酷非道な畜生道に堕ちようとも国益…それを煎じ詰めると「国という組織・集団の枠組みをしっかり守り切った方が勝つ」ということです。アメリカは、太平洋戦争を我が国、日本国を相手にとことん戦い抜いて見事勝ち残ったとき、文字通り世界番長…ナンバー・ワンの地位についたのですが、それ以前からもずっと、そういう戦略に則って幾多の戦いを勝ち抜いてきた国なのです。それは、アメリカの成立からこれまでの歴史を振り返るだけで、いったいどれほどの多くの人々の血が流されてきたかを見れば良くわかります。そして、これはアメリカに限った話ではありません。グローバル…世界的な基準では、実際、これは極当たり前の基準に過ぎないのです。

 ヘンリー・アルフレッド・キッシンジャーアメリカで、かつての冷戦期の国家安全保障担当大統領補佐官であり、また、その後には国務長官にもなった「外交の達人」と呼ばれていた国際政治学者の彼は、かつて以下のように述べたそうです。

「国家に、真の友人はいない」

 また、かつてのソヴィエト連邦の書記長であり、独裁者たるスターリンを批判して、その後あのキューバ危機を体験したニキータ・セルゲーエヴィチ・フルシチョフは世界に「平和共存」を訴えましたが、永らく続いていた中国とソ連イデオロギー論争の中で、中国側がレーニンの理論に従って、以下のようにソ連側を問い詰めては困らせています。

「(敵を油断させるために)平和共存を戦術として採用するなら良いが、政策の総路線として採用するのは誤りだがどうか?」

 意訳すれば、つまりこれは、自らが弱い間はけして敵と戦わず、そして力をつけるまでの間に敵を油断させる方法…戦術として「平和共存」を使うのら良いが、戦略として本当の「平和共存」を目指すことは共産・社会主義ではそれは誤りだ、と大っぴらに公の場で指摘しているのです。

 今日のところはこの辺りで…ではm(__)m。