鬱で凡愚なド外道のリハビリraki6104’s blog

日々の雑談を、余裕のある時に、できるだけ(´・ω・`)

風にコインが回る

 田母神俊雄氏が、定年退職という形で航空自衛隊を辞めさせられました、何ら弁明の機会すらも与えられない形で。仕方なく、防衛省の幹事社であった時事通信主宰の記者会見でその思いのたけを述べられていました。やったことへの報いですから、これは仕方がないことです。ですが、またウンザリすることに、彼の謝罪や反省の弁のなかったことに対しての批判が見受けられましたが、私的には、それは彼にとって当然のことにしか思えません。

 勿論、彼は組織上の規範から明らかに逸脱したわけですから、その点についてはどれほど責められても甘んじて受けねばなりませんし、また、謝罪や反省を求められても仕方ないとは思いますが、しかし、彼が今回、その大切な規範を破ってでも正さねばならない、と感じた、この日本社会の歪み…嘘がまかり通るこの状態を作り上げ、そしてそれを放置し続けた責任がある人々に、彼を非難する資格はどこにもありません。

 突き詰めて行くのならば、かつて、我が日本国にとっては災厄しかもたらさなかった、あの左派政権を誕生させたのは他でもない我々日本国民です。勿論、左翼やリベラル勢力におもねり事態を悪化させ、そして、放置し続けたマスコミや政治家らにもその大きな責任はあるのですけど、それらも結局、この民主主義と法治によって運営されている我が日本国では、最終的なその責任は我々、ひとり一人の日本国民に帰結します。

 歪んだ歴史観に基いたままで継承され続けるいびつな政府見解も、そして、ただ黙して、その歪みにひたすら耐え続けるしかない現在の自衛隊のその状況も、そして、狂ったイデオロギーに猛った報道機関や政治家ら、そして、その異常な現状に何ら手を打てない無能な無為無策の政治家らの存在を許し続けたのも、ひとえに、自らの力で真実を積極的に知ろうとはしなかった、安易な状況に慣れ切ってしまっていた我々日本国民に責任があります。

 勿論、我々国民を、延々と一部特定勢力様の御下知に従って騙し続けた狗の面々、マスコミや左翼・リベラルの政治家らとその支持者、そして、提供される目先の利益に安易に転んでしまう政治業者など、挙げればもっと出て来るのでしょうけど、彼らにも大きな責任があるのは確かですが、それを易々と許してしまったのは結局は、我々、ひとり一人の日本人なのです。

 それを、あーだこーだとへ理屈をこねくり回しては、安易に彼を批判して悦に入っている連中を見ていると、腹が立つのを通り越して


もう、阿呆か…orz


としか思えません。我々、日本人全体が、もうこれほどまでにすでに劣化しているわけですから、今再び、我が日本国が、かつてと同じような深刻危急なこの危機的状態にあるのも頷けようというものです。

 ただ、往々にして、ピンチとチャンスは回るコインの裏表のように、ちょっとしたことを切っ掛けにして簡単に裏返るものです。そして、我が日本国は、ときにピンチをチャンスへと運そのものの流れを変えてしまう人物を、その永い歴史の中で幾人も生み出して来ました。私的には、今回のことを仕組んだ田母神俊雄氏がその一人である、と自分勝手に信じています(笑)。今現在、彼を安易に批判する人々は、割とすぐに、そのことを後悔することになるのではないですかね。

 それにしても、その国家的危機においては、相変わらず、ここまで個人の器量と才幹に期待せねばならない我が日本国のこの情けない現状は、我々日本国民のひとり一人が、しょせんはさほど大したことのない民族であることのその証かも知れません。ま、そうでないことを私は願っています。でないと、今後、きっと近い内に世界がとんでもないことになりますからね、いや、マジで(笑)。

 そうならないためにも、今こそ我が日本国内の保守派は一致団結して、どこまでも今回の一件を追及し続けて、誰がいったい、一部特定勢力の狗なのかを我々日本国民の監視の下、白日の下に晒し出さねばなりません。彼らは、相変わらず、政府の任命責任を追及する構えですが、これは裏を返せば、あの論文自体の個別具体的な検証はしたくない、というやましい気持ちの表れでもあります。ぜひ、ここは国会で、あの論文の内容を個別具体的に検証するべきでしょう。

 この状況を作り出したことだけでも、田母神氏が、どれほど考え抜いて今回の件を仕組んだかがわかる、と私は思っています。それだけに、これほどの柔軟で豊かな才能と運を併せ持つ人材を、今、自衛隊の首脳部から失わざるを得ない現在の日本社会の歪みの深刻さを、私は思わずには居れません。せめて、良い風が吹かんことを。ではm(__)m。